まずは歴代ランドクルーザーディーゼルのスペックをまとめました
| 搭載車種・世代 | 年式 | エンジン型式 | 排気量 | 気筒構成 | 過給機構 | 出力(PS) | トルク(Nm) |
|---|
| ランドクルーザー70 (前期) | 1984〜1999 | 1HZ | 4.2L | 直列6気筒 | NA(自然吸気) | 131PS | 285Nm |
| ランドクルーザー70 (後期) | 1999〜2004 | 1HD-FTE | 4.2L | 直列6気筒 | ターボ | 205PS | 430N |
| ランドクルーザー70 (再販) | 2014〜2015 | 1GR-FE(ガソリン) | 4.0L | V6 | NA | – | – |
| ランドクルーザー70(再再販) | 2023〜 | 1GD-FTV | 2.8L | 直列4気筒 | ターボ | 204PS | 500Nm |
| ランドクルーザー80 | 1990〜1997 | 1HD-T/1HD-FT | 4.2L | 直列6気筒 | ターボ | 164〜168PS | 361〜380Nm |
| ランドクルーザー100 | 1998〜2007 | 1HD-FTE | 4.2L | 直列6気筒 | ターボ | 205PS | 430Nm |
| ランドクルーザー200 | 2008〜2021 | 1VD-FTV(V8) | 4.5L | V型8気筒 | シングル/ツイン | ~272PS | ~650Nm |
| ランドクルーザー250 | 2024〜 | 1GD-FTV(改良型) | 2.8L | 直列4気筒 | ターボ | 204PS | 500Nm |
| ランドクルーザー300 | 2021〜 | F33A-FTV(V6) | 3.3L | V型6気筒 | ツインターボ | 309PS | 700Nm |
| プラド90/120系 | 1996〜2009 | 1KZ-TE | 3.0L | 直列4気筒 | ターボ | 125〜145PS | 287〜343Nm |
| プラド150系(前期) | 2009〜2015 | 1KD-FTV | 3.0L | 直列4気筒 | ターボ | 173PS | 410Nm |
| プラド150系(後期) | 2015〜2023 | 1GD-FTV | 2.8L | 直列4気筒 | ターボ | 204PS | 450Nm(国内) |
🔍 用語解説・補足
- 1GD-FTV:現行の主力エンジン。燃費性能と静粛性に優れる直列4気筒ターボディーゼル。
- F33A-FTV:V6ツインターボディーゼル。300系海外仕様専用の高性能モデル。
- 1VD-FTV:V8ディーゼルターボ。極めて高い耐久性とトルクを誇る名機。
- 1HD-FTE:直列6気筒ターボ。機械的な信頼性に定評あり。
- 1HZ:自然吸気ディーゼル。トルクは控えめだが整備性&耐久性◎。
🔍 :エンジン型式の意味
例:1GD-FTV
1:世代(初代)GD:GDエンジンファミリー(ダウンサイジングディーゼルの新世代)F:EFI(電子燃料噴射)T:Turbo(ターボ付き)V:インタークーラー付き
✅ 「1GD」と「1GD-FTV」の違いとは?
| 項目 | 1GD | 1GD-FTV |
|---|---|---|
| 正式名称 | 略称(通称) | 正式なエンジン型式名 |
| 意味 | 「1GD」= GD系の1番目のエンジン | 「FTV」= ターボ付き、EFI付きディーゼルエンジン(Fuel injection Turbocharged diesel) |
| 実体 | 同じエンジン | 同じエンジン |
| 用途 | 会話・レビュー記事・整備士の口語 | カタログ・車検証・整備マニュアルなどで使用 |
✅ なぜ「違う」と感じるケースがあるのか?
以下の理由で「1GD」と「1GD-FTV」が別物に見えることがあります。
- 搭載車種によるチューニングの違い
- 同じ1GD-FTVでも、ハイエース/プラド/ランクル250で出力・トルクに差があります。
- プラド → 204PS/450Nm(45.9kgf・m)/1,600〜2,400r.p.m
- ランクル250 → 204PS/500Nm(最新Ver)/1,600-2,800rpm
- ハイエース→151PS/300Nm(30.6kgf・m)/1,000~3,400rpm
- 同じ1GD-FTVでも、ハイエース/プラド/ランクル250で出力・トルクに差があります。
- 排ガス規制の世代違い
- 同じ1GDでも、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の仕様や尿素SCR有無など、年式によって異なる場合があります。
- 略称と正式名が混在している
- ユーザー間では「1GD」と呼び、メーカー資料では「1GD-FTV」と書かれているため混乱しがち。
- 国内で現在購入可能なディーゼルモデルは、主に**ランクル250(1GD-FTV)とランクル70(再再販モデル)**です。
- **海外仕様の300系や旧型のV8ディーゼル(1VD-FTV)**は、中古や並行輸入での入手となります。
🚗 ディーゼルランドクルーザーの魅力とは?
✅ 1. トルクが太くて頼れる
- どのエンジンも「耐久性」「トルクの太さ」「悪路走破力」において非常に優秀で、ランクルならではの魅力を支えています。
- ディーゼルは低回転から最大トルクを発生するため、オフロード走行やけん引、山道の登り坂に強いです。とくにランクル250の「500Nm」や、300系の「700Nm」は大型トラック並み。
✅ 2. 燃費が優秀(ガソリン車より)
例えば…
- ランクル250(1GD-FTV):WLTCモード約11.2km/L
- ランクル300(F33A-FTV・海外):実燃費で約9〜10km/L(海外レビューより)
- 150プラドや70系(1GD):おおよそ9〜12km/L
「大排気量×重量級ボディ」にしては非常に燃費が優秀で、長距離ドライブにも最適です。
✅ 3. エンジン耐久性が高い
ランドクルーザーのディーゼルは「過酷地で壊れない」が前提。とくに70系の1HZエンジンなどは、「メンテナンスすれば100万km走る」とまで言われています。
🛒 購入時の注意点
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| 税金 | ディーゼル車は重量税や自動車税がやや高め。クリーンディーゼルは優遇あり。 |
| メンテ費用 | オイル交換はガソリン車より頻度高め(例:5,000kmごと推奨)。燃料フィルター交換も重要。 |
| 騒音・振動 | 1GDは静かになったが、古い1HZなどはアイドリング時に振動が多め。 |
| 車両価格 | ランクル250、300や再再販70は人気が高く、新車価格も上昇中。中古価格もプレミア化傾向。 |
📦 用途別おすすめモデル
| 用途 | おすすめ車種 |
|---|---|
| 普段使い+アウトドア | ランクル250(2.8L 1GD)…燃費・快適性・走破性バランス良し |
| ガチなオフロード・改造前提 | ランクル70(1GD・1HZ)…整備性・パーツ豊富・武骨な魅力 |
| 高級感+パワー | ランクル300(海外3.3Lディーゼル)…とにかく走りと快適性最強 |
| 維持費抑えたいがタフさ欲しい | 中古ランクル100(1HD-FTE)…コスパ良好な名機搭載車 |
🧭:どのディーゼルがあなた向き?
- 長距離や旅行メイン+快適性重視なら → ランクル250
- とにかく壊れない車が欲しい → ランクル70(1HZや1GD)
- プレミア感も欲しい → ランクル300ディーゼル
🚗 乗り比べて初めてわかる「1GDは同じじゃない」
実は私自身、ハイエース(ディーゼル)とランドクルーザー250(ディーゼル)を両方所有・運転しています。どちらも「1GD-FTV」という同じエンジンを搭載している――はずなのですが…
正直に言うと、「これ本当に同じエンジンなの!?」というくらい違うんです。
ハイエースは、トルクがドンと出るけど、どこか商用車らしい“粘り重視”のフィーリング。音も響くし、エンジンの主張が強い。
一方、ランクル250は、同じ1GDとは思えないほど静かで滑らかで、上質なフィーリング。アクセルのツキや加速の伸びもまったく別物です。もちろん、車重やミッション、遮音材の違いもあるので当然といえば当然なのですが、それでもこの差には驚かされました。
同じ型式のエンジンでも、車によってここまで個性が変わる。
それを実感したのが、この2台の乗り比べでした。
スペックだけではわからない「フィーリングの違い」がある。
そしてそれこそが、車選びの一番おもしろい部分だと私は思います。
もし1GDエンジン搭載車の購入を考えている方がいたら、ぜひ**乗り比べてみることをおすすめします。**数字じゃ測れない“乗り味”の世界が、そこに広がっています。


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